Windows 8自体の動向、Windows Phoneシリーズの動向が目玉ですが、引き続きWindows Azureや最近のWeb動向なども注目トピックです。
会場は、『ザ・プリンス パークタワー東京』でした。こんな感じの外観。
ちなみに会場は入って地下2階。
廊下のカラーはブルー基調だった。
ということで、この先は休憩時間以外の写真無しです。
開発者向けイベントとしては久々にMac率が結構低く、スーツ率が高めだったのが印象的でした。1/3ぐらいは招待枠で仕事として来られてる方々かなぁとか思いつつ30分少々遅れて始まったキーノートから。
= キーノート
メインプレゼンターは Steven Sinofsky 氏でした。まずはWindows 8について、その新機能を紹介。ところどころのデモは日本マイクロソフトの藤本氏が担当されました。
正直なところ、既にWindows 8 Consumer Preview(以下Win8CP)を利用している人にとっては目新しいところ少なかった。画面タッチ対応端末特有の使い方については「なるほど」と思う部分がいくつかありましたが、ざっくりまとめると
- Windows 8のMetro用アプリ間の結合は、従来のWindowsアプリよりもだいぶ疎になる。メニューの呼び出し方など、AndroidのIntentやContentProviderに近い形での実装となる
- Windows 8では、従来のアプリケーション(例えばOffice 2010)でもWindows 7と比較して高速に動作する。これはOS自体のチューニングによるもの。
→これは私自身Win8CPを使っていて感じるところで、Visual Studioなどの動きも結構キビキビになっています - WinRTがシステムサービスのコアAPI群。上のレイヤには選択肢がある。XAML使って開発をC#/VB.NETかC/C++で行うスタイルかHTML/CSS+JS。デスクトップアプリについては進化無し
- 基本的に、Metro向けのアプリはx86とARMの両方で動作することを前提とする
- ビジネスアプリについても、Metro化でメリットを見いだせるものもある。Microsoft内製のものとしては、Microsoft DynamicsをMetro化している
- 様々なデバイス向けに既に最適化が進んでいる(例えばシャープのBIG PADでも快適に使えるようになっている)
- 6月の第1週に、Consumer Preview版の次版となるRelease Preview版が公開される予定
という感じでした。デモの多くはタッチ対応PC上で行われていましたが、一方で「現在の10億人のPCユーザにとって、多分このUIは向こう5年間要らない。やっぱ主戦場はタブレットだなぁ」なんて考えながら聞いてました。
あと気になったところは、Windows環境をUSBメモリに入れて持ち歩く「Windows to go」の出来が結構良くて気持ちよく使えそうな感がしたあたりです。多分おおくの企業では使わせてくれないのだろうけど。。
= ランチタイム
メインのランチ会場と、各スポンサーセッションでのランチを選べる形でした。が、2,000人の登録者というのは凄いものでランチセッションは満員、ランチ会場もかなりの列が出来ていました。軽く食べられそうなものを食べて、あとは
おねーさんの配布してたレッドブルをgokgok。
NVIDIA
Azure。ということは…
3次元クラウディアさん。
こちらはクラウディアさんらの3DモデルがMMD上で。
さらっと見て、ランチ会場に戻りもう1本レッドブル頂いてgokgok。
レッドブルには専用ゴミ箱が用意されてました。
こんな具合で休憩時間終了、午後のセッションへ。
= 「ユーザーに最高のエクスペリエンスを提供するVisual Studio 11のアプリ開発」
高橋忍さんの講演です。よくblog読んでお世話になっています。
が、内容は割とVisual Studioにあまり馴染みの無い方向けだった。しまったセッション選びミスった。日々使ってVisual Studioサイコー!!と言ってる私には不要でした。
会場パンフに、ランチ会場だったエリアが午後のセッション中は休憩スペース兼お菓子類のデプロイ先兼電源スペースになるという記述を見つけたので、中座して休憩スペースへ。
= 休憩スペース
ミスドおぉぉぉ(^o^) 無料配布でございました
同じくフリードリンクをゲットしてブレイク。
ランチ直後だけどブレイク。
省略します。
= 「Hadoop on Windows "一見奇妙なその取組と設計・実装・活用法"」
Windows HPCを使わずにHadoopでやることの意味、的なお話。もうちょい時間が経ってMSDNに情報まとまるの期待です。
= 「.NETによるWebSocketsサーバー開発」
クライアントではなく、あえてサーバ側を.NETで書くという話。C#大好きの私にとってはwktkのネタでした。
軽くまとめ
- WebSockets自体、RFC段階は終わってるよ。セキュリティの問題が解消してFirefoxとかでも再度enabledになってる
- データとしてはUTF-8かバイナリを扱える。SJISとかダメなので注意
- アーキテクチャを見てみると、IIS無しでもWebSocketsのライブラリ使えそうな感じがする。Azureへそのまま持っていけそうな気がする。でも実はダメです。http.sysに依存していて、その中の実装がWin8依存。
- 一方、http.sysからはCOMのインターフェイスもexposeされているので、実はC++でも書けます
- SignalRというプロジェクトで、よさげなライブラリ公開されてます
ライブラリを数パターン紹介頂いたのですが、どれも割とよく作りこまれている印象を受けました。「ただ実装しただけ、使い方はなんか考えてよ」というブン投げスタイルをよく見かけるのですが、そうではない、ちゃんと利用モデルを考えて練っているように見えるところに好感がもてました。
あと、私はFiddlerというデバッグプロキシを知らなかったのですが、WebSocketsにも対応しているなかなか凄いやつのようです。機会あれば使ってみよう。
Microsoftの、特に.NET周辺については Codeplex でのコミュニティベースのライブラリ開発というのが結構よく機能しているように思えます。
= 「Kinectを中心としたナチュラルユーザーインターフェイスに関するセッション」
一日目の最後。講演者は日本マイクロソフト株式会社 インタラクティブエンターテインメントビジネス デベロッパーネットワークグループ アドバンスドテクノロジーグループ ソフトウェアデベロップメントエンジニア 千葉 慎二氏です。長いw
Kinectについての概要を割と包括的に話されていました。特に気になったのはXBOX用とWindows用で微妙にデバイスが違い、商用に利用出来るのはWindows用のみ、というところでした(ちなみに価格も、XBOX用は14,800円程度、Windows用は24,800円程度、と異なります)。
ナチュラルユーザーインターフェイスを作り上げる上で重要なこととして
「人が入力のための特別な操作をおぼえるのではなく、人が直感的に動いた結果が想定通りの出力となるようコンピューター側で理解する」ことを挙げられていたのが印象的でした。このために
「人が自然に行うであろう動作を判断する。目的を明確化する。」ことが必要だとも。結論としては、人の行動をよく観察し、分析し、それをモデル化し、デザインし、ひたすらテストを行なってチューニングすることで快適に使えるインターフェイスを作り上げる、ということでした。このあたりは、もっと応用例が増えてくれば更に洗練したアプローチが生まれてくるのだと思います。
ということで、充実した一日でした。
= …からの、レセプションパーティー
遅れて参加したので食べ物は既に皆無、絶無でした。
人いっぱーい。
たまにお目にかかる方々がいらっしゃったのでビールを頂きワッキャと喋っているとプレゼント抽選会開始。
こんな感じ。
賞品は
- シャープのプラズマクラスターイオン発生機
- NikonのCOOLPIX(コンデジ)
- Roomba
- XBOX 360 + Kinect諸々セット
- Kinect for Windows
という熱い品々に加え、
Lumia 800が5名に!
という、開発者向けイベントらしいものでした。
運営された皆様、お疲れ様でした! 明日もよろしくお願いします。
-- 追記: 2日目はこんな感じでした。 Windows Developer Days 2日目にも参加してきた
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